問題噴出のマラガ-昨夏に続き崩壊の危機
リーガ6位で来シーズンの-ヨーロッパリーグ出場権を獲得したものの、UEFAは選-手への給料未払いなど財政問-題を理由にヨーロッパ・カッ-プ戦からの追放処分を決定。-マラガはスポーツ仲裁裁判所-(CAS)-に提訴したものの、-訴えは認められなかった。
そしてCASが結論を下す-1週間ほど前には、マヌエ-ル・ペジェグリーニ監督が退-任を発表した。昨夏にも主力-が大量に移籍し、崩壊の危機-にあったチームを見事に立て-直した名将も、先行きの見え-ないクラブの現状に見切りを-つけ、マンチェスター・シテ-ィーを新たな挑戦の場に選ん-だ。選手の流出も止まらず、-イスコに加えてホアキン・サ-ンチェスがフィオレンティー-ナに、マヌエル・イトゥーラ-がグラナダに移籍し、ロケ・-サンタ・クルス、ルーカス・-ピアソン、ディエゴ・ルガー-ノ、オグチ・オニュウはレン-タルバックで退団。今夏で契-約が満了するハビエル・サビ-オラとマルティン・デミチェリスも再契約の可能性は低く-く、ジェレミ・トゥララン、-ジュリオ・バチスタといった-躍進の立役者たちにも移籍の-うわさがある。
イスコの流出は確かに大き-な痛手だ。-だが、-本人の将来、-そしてスペイン代表での未来-を考えると、人材の乏しいマ-ラガで孤軍奮闘するより、マ-ドリーでの激しい競争に身を-投じ、チャンピオンズリーグ-などの大舞台で経験を積んだ-ほうがはるかに有益だ。マラ-ガ側にとってもマイナス面ば-かりではない。移籍金は公表-されていないが、恐らく今-年1月の契約更新時に設定-された3500万ユーロ-(約-45-億5000万円)-に近い額-が支払われていると予想され-る。苦しい財政状況を考える-と、-《売り時》を見誤らなか-ったクラブ側の判断は評価で-きる。
主力の大半が去っていった-一方で、補強は現時点で1月-にレンタル加入したヴィトリ-ーノ-・-アントゥネス、ペドロ-・-モラレスの完全移籍と、若手-DFフラヴィオ・フェレイラ-の獲得のみ。いくらヨーロッ-パでの戦いがなくなったとは-いえ、これでは来シーズンは-残留争いに身を投じることに-なりかねない。だが、クラブ-側は黙って手をこまねいてい-るだけではなかった。ペジェグリーニの後任としてベルン-ト・シュスターを招へいし、-5年間の長期契約を結ぶこと-に成功したのである。
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