グアルディオラの新体制がスタート
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世界で最も成功を収めたフットボール界のカリスマ指導者が、いよいよドイツの地で動き出した。史上最強のバルセロナを築いたジョゼップ・グアルディオラは、バイエルンをどこまでの高みへと導けるだろうか。
周囲の期待感は過剰なほどに高まっているが、彼が心理的に押しつぶされることはない。どこで指揮を執ったとしても、グアルディオラに求められるレベルは変わらないはずだからだ。常に優勝を、もっと攻撃的なフットボールを。こういった要求にはとっくの昔に慣れている。
元フットボールプレーヤーにしては珍しく、彼は思慮深く勤勉なタイプとして知られる。1年間の休養中に経済学、美術、音楽といった様々な分野に没頭し、更に魅力的な人物になったようにも思える。その間もフットボールが頭を離れることはなく、「バイエルンの試合映像を最も多く見ていた」という。
6月23日にミュンヘンに到着した彼は、翌日に記者会見を開き、26日にトレーニング初日を迎えた。当日はファンが殺到することが予想されたため、バイエルンはクラブハウスがあるゼーベナー通りの練習場ではなく、アリアンツ・アレーナにファンを集め、5ユーロ(約650円)の入場料で公開練習を行った。この収入は洪水被害に苦しむバイエルン州の各都市に寄付されたというから、人格者で知られるグアルディオラも満足したことだろう。
今のところ、スタートはすべてが順調に見える。バイエルンの首脳陣もファンも、この新監督に魅了されているようだ。だが、もちろん、フットボールの監督は人間的魅力で評価されるわけではない。果たしてグアルディオラはピッチ上の成果でもファンを納得させることができるのか。これが今回のテーマだ。
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