飾らない《スーパーマン》
GKは《変人》が多いとよく言われるが、もちろんすべてのGKが変人というわけではない。ジャンルイージ・ブッフォンは《スーパーマン》のニックネームを持ち、顔立ちはアイドルのようにハンサムだ。それでいて、本当の彼はスーパーマンというよりもごく普通の人。イタリア人はそんな彼の中に、自分たちの美点を見ているようだ。
イタリア代表とユヴェントスでキャプテンを務める彼は人前に出ることも多いが、決して飾らず、礼儀正しく、外交的。それがブッフォンのイメージである。昨年9月、イタリア代表サポーターの2人がパレルモで行われた親善試合を見に行く途中で交通事故に巻き込まれて亡くなった時も、ブッフォンはリーダーらしく、サポーターを失くした悲しみを心から表明した。彼は低迷するアッズーリの数少ない誇りなのである。
ブッフォンはトリノの中心部にあるお洒落なホテルでくつろいでいる。声を潜めて話さなければならないような気取ったホテルで、彼はよく響く声で話し、よく笑った。話をしていて楽しい相手だ。
しかし、インタビューの間中、目の前に座っている彼のズボンのチャックが開いていて目のやり場に困った。これは新しいお洒落なのだろうか。いや、やはりGKは変人ということなのだろう。
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